のぼってゆく坂の上の青い天にもし一朶の白い雲が輝いているとすれば、それのみをみつめて坂をのぼってゆくであろう。
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日本人が欧米で最も頻繁に目にする日本ブランドと言えば、おそらくソニーの名を挙げる人が多いのではないか。実際の数字を見てみれば東芝や松下、CANONなども負けてはいないのだろうとは思うが、ブランドとしての露出度ということで言うと「SONY」がもっとも目につくように思われる。特にドイツでは自国の自動車産業がまだまだ強力なこともあり、日本車の浸透具合がいま一つなこともあって、SONYの存在感はやはり大きい。ブランド力とは不思議なもので、日本ではあまりかんばしい噂を聞かない同社のノートパソコンも、こちらの電機屋では店員が高品質の製品として薦めてくることが多いと聞く。
統一後のベルリンの中心部にはそんなソニーの知名度を支える巨大建造物がそびえ立っている。ビル群を覆うように据えられた傘状の屋根はまさしくフジヤマであり、今や現代ベルリンを象徴する建造物の一つとなっている。
ソニー・センター・アム・ポツダーマープラッツ(Sony center am Potsdamer Platz)と呼ばれるこのポスト・モダン建築の開発は、東西ベルリン統一直後の1991年6月、ソニーがベルリン市より広場の一角を買収したところから始まる。三菱地所のNYロックフェラーセンター買収に象徴されるように、バブル時代後期にはジャパン・マネーによる海外不動産の買収が大いに話題となっていた。1991年の時点ではまだバブル崩壊が明示的になっていたわけではないので、ソニーの当時の動きもこの文脈の中で捉えられるかもしれない。
ちなみにこちらの報道ではソニーは「Japanischer Konzern」と称せられることが多い。何より電機屋としてのイメージが強いソニーが「コンツェルン」と呼ばれるのはいささか違和感があるが、この企業の事業範囲の広さを客観的に考えてみれば納得させられる部分もある。
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